《作曲》
注:タイトルには大きな落とし穴がある。repriseは反復曲を意味する音楽用語でリプリーズと発音するが、何故か正式な日本語表記は英語らしい読み方だが別の意味になるリプライズ(必要経費)となっている。

『サージェント・ペパーズ』のレコーディングにポールが関われる最後となる3/31(金)、タイトル曲と‘With A Little Help From My Friends’が歓声のSEを使ったクロスフェードで繋がれた。コンセプト・アルバムとしての形が具体化したことで、最終曲(予定の)‘A Day In The Life’の前にもインパクトのある何かが検討される。答えを出したのはニール・アスピノールで、タイトルの反復曲を置いてペパー軍曹がエンディングの挨拶をするという方針が決定される。しかし、翌月曜日はポールがアメリカに旅立つ予定となっていたため、急遽、土曜日のセッションが組まれている。つまり、新たな作詞によるショート・バージョンに止まらず、キーがFからGに転調するアレンジ変更も含めたレコーディングを翌日中に完了させている。



【レコーディング・セッション履歴】
67/04/01ジョージ・マーティンジェフ・エメリック
リチャード・ラッシュ
Recording 第1〜9テイク
ポールのガイドボーカル付きリズムトラック
推測:テープリダクション無しのため、最初から1トラックにミックスされていたはず
   ANTHOLOGYのテイク5で判定できるだろう(GMがオルガンと思われる)
Geoff:楽器編成は”長年の編成”、つまりドラムスがリンゴ、ベースがポール、ジョンとジョージがギター
Martin:第1〜9テイク (?)
1 リズムギター(ジョン)、リードギター(ジョージ)
2 ベース(ポール)
3 ボーカル(ポール)、コーラス(ジョンとジョージ)
4 ドラムス(リンゴ)、パーカッション
67/04/01ジョージ・マーティンジェフ・エメリック
リチャード・ラッシュ
Recording 第9テイクへのSI
どれを追加したのか不明だが、最終的に
ドラムス、ギター、オルガン、ベース、各種パーカッション、ボーカル、SE
67/04/01ジョージ・マーティンジェフ・エメリック
リチャード・ラッシュ
Mono Mixing 第9テイクより、リミックス1〜9、ベストはリミックス9
67/04/06ジョージ・マーティンジェフ・エメリック
リチャード・ラッシュ
編集 モノLPのためのクロスフェイド
Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band(reprise) 〜 A Day In The Life
67/04/07ジョージ・マーティンジェフ・エメリック
リチャード・ラッシュ
編集 ステレオLPのためのクロスフェイド
Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band(reprise) 〜 A Day In The Life
注:まだステレオミックスができてないから他の作業かも知れない
67/04/20不在ジェフ・エメリック
リチャード・ラッシュ
Stereo Mixing 第9テイクより、リミックス1〜10、ベストはリミックス10