ABBEYROAD

世界一有名な横断歩道を作ってしまった本作のタイトルはレコーディング・スタジオ名ではなくスタジオのある通りの名称であったが、リリースをキッカケにスタジオ名が変更されることになる。突然終わるA面とB面終了と思わせて始まる「ハー・マジェスティー」というトリックがあり、最もCD化が難しい作品である。
新たにビジネス・マネージャーとなったアラン・クラインによりアメリカ方式の"シングル・カット"が行われており、ビートルズとしてコントロールできない問題を抱えた「サラリーマン時代」の作品でもある。ポールが創った「ユー・ネバー・ギブ・ミー・ユア・マネー」は正にその状況を歌ったものだが、逆に無断欠勤してそこから抜け出した時にジョージが創ったのが「ヒア・カムズ・ザ・サン」である。
その他の曲はほとんど半年前のゲット・バック・セッションでその形を現している。「マックスウェルズ・シルバー・ハンマー」のように映画でも主要な扱いを受けている曲もあるが、多くは未完成の状態で放置されていた。本作の時期のジョンとポールは余り曲を作っておらず(リンゴ談)、未完成の断片を繋いでロック・オペラ風にしようしたのはポールのアイデアである。ジョンも「ミーン・ミスター・マスタード」の登場人物をシャーリーからパンに変えるなどしてメドレーの関連性作りに協力している。また珍しい所では、「ドント・レット・ミー・ダウン」のバッキングで使われていたギター・アルペジオが同曲では使われなくなり、「サン・キング」のイントロやサビ部分に転用されている。
サウンドの中心となったのはジョージが持ち込んだムーグ・シンセサイザーである。インド音楽の次に興味を持ったシンセサイザーであるが、ムーグ氏の発明品はまだ商品化されてなく特注して製作されたものである。実験用レーベル「ザップル」でリリースした『電子音楽の世界』を経て実用性を身に付け、「アイ・ウォント・ユー」後半のホワイト・ノイズ、「ビコーズ」のホルン風の音、「マックスウェルズ・シルバー・ハンマー」や「ヒア・カムズ・ザ・サン」のポルタメントする音(トロンボーンの様に滑らかに音程が変化する音)等では既存の楽器に無い音色を作りサウンドに新たな彩りを与えている。
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Come Together 録編
Something リハリハ 録S編 録編
Maxwell's Silver Hammerリハ リハリハ 録S 録S S編 録編
Oh! Darling リハ リハ リハ 録S
Octopus's Garden リハ 録S 録MS
I Want You (She's So Heavy) リハリハリハ 録S編 録編 S編
Here Comes The Sun 録M編 録S
Because
You Never Give Me Your Money 録S 録S 録S編
Sun King S編
Mean Mr. Mustard リハ リハ
Polythene Pam 録S
She Came In Through The Bathroom Window リハリハ リハ リハ
Golden Slumbers リハ 録編 録S
Carry That Weight リハ
The End 録S S編
Her Majesty リハ