BEATLES FOR SALE


Side One
  1. ノー・リプライ
    No Reply(2'15")
  2. アイム・ア・ルーザー
    I'm A Loser(2'29")
  3. ベイビーズ・イン・ブラックBaby's In Black(2'04")
  4. ロック・アンド・ロール・ミュージック
    Rock And Roll Music(2'31")
  5. アイル・フォロー・ザ・サン
    I'll Follow The Sun(1'48")
  6. ミスター・ムーンライト
    Mr. Moonlight(2'39")
  7. カンサス・シティ
    Kansas City(2'39")
Side Two
  1. エイト・デイズ・ア・ウィーク
    Eight Days A Week(2'42")
  2. ワーズ・オブ・ラブ
    Words Of Love(2'04")
  3. ハニー・ドント
    Honey Don't(2'56")
  4. エヴリー・リトル・シング
    Every Little Thing(2'03")
  5. パーティーはそのままに
    I Don't Want To Spoil The Party(2'34")
  6. ホワット・ユーアー・ドゥイング
    What You're Doing(2'31")
  7. みんないい子
    Everybody's Trying To Be My Baby(2'27")
イギリスのみならず、全世界のヒット・ソング・ファンに掲望鶴首されていたピートルズの最新盤「Beatles for Sale」をあなたに!!
このアルバムは「Please Please Me」(1963年9月新譜)「With the Beatles」(1964年2月新譜で、イギリスのアーティストが自国内で売り上げた初のミリオン「百万」セラー・アルバム)「A Hard Day's Night」(1964年9月新譜で、12月10日現在イギリスだけで60万枚売れている)に続く彼等の4枚目アルバムで、発売以前60万枚の前注文があり、12月4日発売後5日間で70万枚という驚異的なセールス記録を残した注目アルバムです。
そして、我が日本でも「ピートルズ!!」(0R-7041、'64年4月臨発)「ピートルズNo.2 !!」(OR-7058、'64年7月臨発)「ピートルズがやって来る、ヤァ!ヤァ!ヤァ!」(OP-7123、'64年9月臨発)に次ぐ同じ4枚目のアルバム。
この盤には例によってジョン・レノンとポール・マッカートニーの共作したニュー・ソングが8曲セレクトされておりますが、残りの6曲はチャック・ベリー、バディ・ホリー、カール・パーキンスといったピートルズの尊敬する先輩ロックン・ロール・シンガーが書いた名作です。
それでは!!
ノー・リプライ
ジョン・レノンとポール・マッカートニーの新しく書き下した曲。ジョンの一人2重唱に、絶叫のパートだけジョージ・ハリスンとポール・マッカートニーのコーラスが参加します。
アイム・ア・ルーザー
これもジョン&ポールの合作。リード・ヴォーカルはジョン・レノンで、デュエット・パートにポールが加わります。間奏のハーモニカは勿論ジョン。チェト・アトキンス(カントリー。ギターの神様)ばりに弾くジョージ・ハリスンのリード(エレキ)ギターにご注意下さい。
ベイビーズ・イン・ブラック
作詞作曲とデュエットはジョン・レノンとポール・マッカートニー
ロック・アンド・ロール・ミュージック
今やすっかりとおなじみになった偉大な黒人歌手チャック・ベリーが1957年に自作自演した大傑作。ヴォーカル・ソロはジョン・レノン。ジョンとポールの受け持つ一台のピアノに、めずらしくこのアルバムのプロデューサーで彼等ピートルズの音楽面での先生でもあるEMIのレコーディング・ディレクター、ジョージ・マーティンが参加して独特のR&Bピアノを公開披露してくれます。このアルバム中抜群の出来!!
アイル・フォロー・ザ・サン
再びジョンとポールの合作。ソロとデュエット(こちらは一人2重唱)を受けて立つのはポール・マッカートニーです。
ミスター・ムーンライト
リード・ヴォーカルはジョン・レノン。リンゴ・スターがポンゴを叩き、ジョージ・ハリスンがアフリカン・ドラムを聴かせます。そして、間奏ではポールが始めてハモンド・オルガンを弾きます。
カンサス・シティ
強力なヒットを沢山送りだしているジェリー・レイバーとマイク・ストーラーの2人が1952年に作ったR&Rの代表作。新しくは1959年にウィルバード・ハリスンがミリオン・ヒットさせている曲です。迫力あるリード・シンギングはポール・マッカートニー。
エイト・デイズ・ア・ウィーク
再びジョンとポールの作。デュエットもこの2人で、時々ジョージが加入します。
ワーズ・オブ・ラブ
リヴァプール・サウンド・グループに多大の影響を与えたバディ・ホリー(1959年2月3日没)が1957年に書いた曲。モチ、バディのオリジナル曲です。歌うはジョンとポールの2人
ハニー・ドント
これまたイギリスのロック・グループに人気のあるカール・パーキンスが自作自演した曲。ヴォーカルはめずらしくリンゴ・スター。ジョージの刻むプギー・リズムもまた楽しからずや!!
エヴリー・リトル・シング
ジョンとポールの共作&デュエット。その上、この曲だけジョージ・ハリスンのリード・ギターが入っておりません。理由は彼がセッションに遅れて来たから・・・・(イギリスの音楽雑誌“ニュー・ミュージカル・イクスプレス”のスッパぬき記事より)。ジョージのかわりをジョンのリズム・ギターがカバーしております。なお、アルバム制作はA面の1曲目から順に録音するものではありません。念為!!したがって、このアルバムで一番初めに録音したのがこの曲ということになります。リンゴがティンパニーを担当。
パーティーはそのままに
ジョンとポールの合作。デュエットも同じジョンとポール。
ホワット・ユーアー・ドゥイング
こちらもジョンとポールの作品。2重ヴォーカルはポール・マッカートニー。
みんないい子
再びカール・パーキンスのペンになる曲。ソロとデュエットは、このアルバム中唯一のリードをとるジョージ・ハリスン。
(解説 木崎義二)