Michelle

マーク・ルイソン氏が『レコーディング・セッションズ』の中で

  • 第1テイクを3トラックにミックスダウン
  • (第2テイクの)空きトラックにヴォーカルとギターをオーバーダブ

と記している。

ところがステレオバージョンを聴けば解る通り、ヴォーカルとリードギターは別トラックに入っている。この記録の時点でギターの録音方法が謎になっているのである。それでもマーク・ルイソン氏がこのように記録したということは、第1テイクにリードギター(またはその一部)が入っていなかったと推測しても良いと思う。

全曲バイブルの分析には異を唱える方も居られると思うが、その根拠というか原因となっているのが以下のミックス違いである。
(左がUKモノ、右がUSモノ)
エンディングの2番目のリードギター
US Albums(日本盤はUS BOX)のRUBBER SOULに収録された本曲は別ミックスになっており、UKバージョンには残っているリードギターの残骸がカットされている。この相違が生じることから、マスターテープ(第2テイク)にはこの謎のギターも録音されていることが推測できる。このギターはどの時点で録音され何故ほとんど消えているのか。

他にも2’28″に鳴っているアコースティックギターのコード音は何故消えないでそこだけ残っているのか、という謎もある。

これらを総合的に考慮して、第1テイクからどのような手順で録音されたのかを考察したものを全曲バイブルに記している。飛躍し過ぎる推測では本全体の信頼が揺らいでしまうため妥当なところで納めているが、これを読んだ皆さんはどのように分析するだろうか?

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