25. ホワイトアルバム収録曲の中で、曲の冒頭部分を後ろに繋いでエンディングにしたのはYer Blues と何?

Everybody’s Got Something to Hide Except Me and My Monkey
この答えを出してもらうには「ビートルズで一番長い曲名は?」とする方が一般的で分かりやすいナゾナゾだと思います。
当初はFor(“Everybody‘s Got Something To Hide Except For Me And My Monkey”)が入っていたのでもっと長かったという余談もあります。

それはさて置き、今まで(全曲バイブルの頃まで)モノとステレオが同一であるという事をこの曲のポイントとしていましたが(つまりモノミックスは使われていない)、もっと面白い発見が2年前にありました。

これもまたアーティスト向き情報ではありますが、68年6月末から8月中旬にかけてのジョンの嗜好が明らかになったという点では面白いと思います。

かつて(66年春)Taxmanの間奏エンディングに流用したことがありましたが、曲の構成を途中で変えてしまうような編集はホワイトアルバムでも行われています。

ビートルズの使うアレンジ手法として、「最後の歌詞として1番を繰り返すと効果的」とポールが語っています。
ここでも、当初は予定していなかった「最後にAメロに戻る」という変更を追加演奏ではなくコピペという手段で実現しています。
そして、歌は使わないでアドリブボーカルに差し替えたのが工夫ポイントになっています。
前半と後半の比較(『THE BEATLES 2018 Disc 2』)
この変更が加えられたのはRevolution 1/9がひと段落した6月末から7月上旬でした。

その後、8/13にもう一度行われています。
Sexy Sadieでは遂に最初からアレンジに取り入れています。ボーカルが所々しか歌われていませんが、ここはコピペではありません。
ちなみに「ピーター・セラーズ・テープ」を探せば、エンディングで削除された30秒を聴くことができます。2018年盤でもカットされたのは少し残念です。

そして同日、直前に録音されたYer Bluesでは、やはりエンディング部分に冒頭の演奏をコピペしてフェードアウトさせています。
こちらは最初のボーカルがうっすらと聞こえているだけで、メインボーカルはオフにしているのが特長です。
冒頭と3’17″以降の比較(『THE BEATLES 2009 STEREO』)