概要 レコーディングは9/26からスタートしている。
テープボックスのメモによると、この日に着手している‘Mother’は「トラック1にベース、トラック2にドラムス」というビートルズ時代から馴染んだトラック割りになっている。
ところが翌日のテープボックスから「トラック1とトラック2を使ってドラムスをステレオ録音、トラック3がベース」に変わっている。
1989版は歌い出しでキックが先に鳴り始めている。2000版はここをポイントにしていたらしく、歌い出しの全演奏をジャストに補正した上で、ベース音が追加されている。曲紹介 イントロの鐘は最初の音をサンプリングして繰り返したもの。
区切り位置(編集跡)が無いことからテープループを作って録音したと推察されるが、テープ速度を15ipsと仮定した場合のテープ長は3mにも及ぶ。そのため安定したテープ走行にならず音が微妙にふらついている。
以下の同期音源は、左がオリジナル、右は鐘の音の1音分(8秒くらい)遅れたものです。
2音目が1音目と同じ、3音目が2音目と同じ、4音目が3音目と同じ、つまり全て同じであるのが分かります。
⇒『JOHN LENNON 1989』で確認する
⇒『JOHN LENNON 2021 Disc 1』で確認する
第64テイクをBESTとしているが、メモ欄には「BEST SUPER PORNO ⑤⑥」の記載がある。このテイクはベストとは言え最初のヴァース("mother ~")の演奏に不具合があったらしく、次のヴァース("father ~")をコピペして差し替えたものをマスターテイク(第93テイク)としている。つまりここのファースト・ボーカルは歌い直している。
⇒『JOHN LENNON 1989』で確認する
⇒『JOHN LENNON 2021 Disc 1』で確認する
‘Mother’ 聴き比べ表 |
Disc 1 |
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0'00"~0'34":鐘の音はテープループ 0'34":編集跡 |
0'00"~~0'34":鐘の音のヒスノイズを除去&ワウフラッターの改善 |
0'00"~~0'34":鐘の音のヒスノイズを除去 | |
0'34":1拍目でキックが先に鳴り始める 0'34"~:ピアノが大きめ 0'34"~:ベースにディレイ |
0'34":1拍目にベース音を追加 0'34"~:ベースにエンハンサー |
0'34"~:ベースにエンハンサー 0'34"~:ピアノとドラムスは抑え気味 0'34"~:ボーカルのバランスが1988版と完全一致! | |
3'16":2拍目に舌打ち音 |
3'12"~:ピアノの余韻が大きくなる |
||
3'43":3拍目に舌打ち音 |
|||
4'09"~:1拍目("home"のタイミング)からピアノの余韻が加わる | |||
4'54":1拍目にハーモニックスのようなC音 |
|||
『JOHN LENNON 1989』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2000』 |
---|
『JOHN LENNON 1989』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2021 Disc 1』 |
---|
『JOHN LENNON 2000』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2021 Disc 1』 |
---|
『JOHN LENNON 1989』 0'34"~:Wトラック・ボーカル 0'55":メインの"you didn't want"がオフ 2'30"~2'34":メインの"(child)ren, don't do."がオフ |
比較音源 | take 64 & 93 0'03"~:セカンド(メイン)・ボーカルのみ 0'03"~:ベースにエンハンサー 2'23":"fuck me" |
---|
take 64 & 93 0'03"~:セカンド(メイン)・ボーカルのみ 0'03"~:ベースが大きめ 2'23":"fuck me" |
比較音源 | Disc 1(remix) 0'33"~:Wトラック・ボーカル 0'53"~0'57":メインの"you didn't want me"がオフ 2'28"~2'32":メインの"(child)ren, don't do."がオフ 4'09"~:ピアノの余韻 |
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‘Hold On’ 聴き比べ表 |
Disc 1 |
||
---|---|---|---|
0'00"~:ドラムスにテープ・エコー |
~0'02":ギターが4音早く始まる 0'06"~:ベースとキックを強調 0'12"~:ボーカルにエコー、Wトラックの主従バランスが逆 |
0'00"~:ギターをやや抑え気味 0'00"~:ドラムスにディレイ | |
1'00":ブレス音(1拍目裏)をカット | |||
『JOHN LENNON 1989』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2000』 |
---|
『JOHN LENNON 1989』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2021 Disc 1』 |
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『JOHN LENNON 2000』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2021 Disc 1』 |
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‘I Found Out’ 聴き比べ表 |
Disc 1 |
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---|---|---|---|
0'00"~:ボーカルにディレイ(ディレイ音が大きいので主従バランスが逆) |
0'00"~:ボーカルとギターにディレイ(ディレイ音は小さい) |
0'00"~:ボーカルにディレイ(ディレイ音は大きめ) | |
1'54"~2'05":ギターにディレイ(後半の5小節) |
1'54"~2'05":ギターにディレイ(後半の5小節) | ||
3'16":編集跡(4拍目) |
『JOHN LENNON 1989』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2000』 |
---|
『JOHN LENNON 1989』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2021 Disc 1』 |
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『JOHN LENNON 2000』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2021 Disc 1』 |
---|
『JOHN LENNON 1989』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2021 Disc 4』 |
---|
ブックレットによるとリリース版は編集により第3ヴァースが追加されている。 その説明は難解になっているが、音で検証すると下図の通りである。曲紹介 9/27にレコーディングが行われて一旦は完成と見なされていたが、10/25になってからヴァースが追加されている。
ベーシック・トラック録音後に追加されたのは第3ヴァースであるが、マスターテープに追加で挿入したのではなく、ミキシング時に編集して拡張するのを前提として空きトラックに録音している。
しかも、それに続く"working ~ be"×2回は追加録音したものを使わないで第2ヴァースのものをコピペしている。
以下の同期音源は、左が第3ヴァース、右が第2ヴァースの"working ~ be"部分のタイミングを合わせたものです。
⇒『JOHN LENNON 1989』で確認する
⇒『JOHN LENNON 2000』で確認する(このバージョンだけ1拍ずれてコピペしている!)
⇒『JOHN LENNON 2021 Disc 1』で確認する
編集前 | ~0'45" | 2nd verse | "working ~ be"×2 | 1'24"~ | ||
---|---|---|---|---|---|---|
編集後 | ~0'45" | 2nd verse | "working ~ be"×2 | added verse | "working ~ be"×2 | 2'05"~ |
Tr.1-3 Tr.6-8 | ~1st verse | 2nd verse | 3rd verse | 4th verse ~ | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
verse | "working ~ be"×2 | E音 | ||||||
Tr.4&5 | "working ~ be"×2 | E音 | added verse | "working ~ be"×2 | E音 |
2000版 | ~0'45" | 2nd verse | "working ~ be"×2 | E音 | added verse | "working ~ be"×2 | E音 | 2'05"~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
その他 | ~0'45" | 2nd verse | "working ~ be"×2 | E音 | added verse | "working ~ be"×2 | E音 | 2'05"~ |
‘Working Class Hero’ 聴き比べ表 |
Disc 1 |
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---|---|---|---|
0'02":編集跡(ハンマリングするE音の後) |
|||
1'09"~1'21":"working ~ be"×2 |
1'24":編集跡(ハンマリングするE音の前) |
1'24":ハンマリングするE音が別テイク 1'24":編集跡(ハンマリングするE音の後) |
1'24":編集跡(ハンマリングするE音の前) |
1'48"~1'59":"working ~ be"×2 |
1'40":編集跡(ハンマリングするE音の前) 1'44":編集跡(ハンマリングするE音の前) 2'03":編集跡(ハンマリングするE音の前) |
1'44":編集跡(ハンマリングするE音の前) |
1'44":編集跡(ハンマリングするE音の前) |
3'02":編集跡("on the hill"の前) 3'39":編集跡(ギターコードの前) |
『JOHN LENNON 1989』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2000』 |
---|
『JOHN LENNON 1989』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2021 Disc 1』 |
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『JOHN LENNON 2000』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2021 Disc 1』 |
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『2021 Disc 4』 ~0'17":練習&会話 0'17":イントロ 0'21":1st verse 1'01":2nd verse 1'41":added verse 2'21":4th(元3rd) verse 3'01":5th(元4th) verse |
比較音源 ~0'17":練習&会話 0'17":イントロ 0'21":1st verse 1'01":2nd verse 1'41":added verse 2'21":4th(元3rd) verse 3'01":5th(元4th) verse |
『2021 Disc 3』 0'00":イントロ 0'05":1st verse 0'45":2nd verse 1'24":3rd verse 2'04":4th verse |
---|
‘Isolation’ 聴き比べ表 |
Disc 1 |
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---|---|---|---|
0'12"~:ベースが大きめ |
0'13":編集跡(ボーカルの直前) 0'13"~:ピアノが大きめ 0'13"~0'22":"People ~ i(solation)"が大きめ |
0'12"~:ボーカルが大きめ | |
0'34"~0'38":"everybody ~ i(solation)"が大きめ 0'46"~0'54":"Just ~ i(solation)"が大きめ |
|||
1'24":ピアノのリバーブが大きめ |
1'05":"little town"が大きめ 1'15":"i i i"が大きめ |
||
2'11"~2'24":"We're ~ isolation"が大きめ 2'27"~2'34":"The ~ (disappear) ~ years"が大きめ |
|||
2'35":"I, i"がWトラック 2'43":編集跡("(I)solation"の直前) 2'43"~:ピアノが大きめ |
2'35":"I, i"がシングルトラック |
2'35":"I, i"がWトラック 2'47":ピアノのリバーブが大きめ |
『JOHN LENNON 1989』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2000』 |
---|
『JOHN LENNON 1989』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2021 Disc 1』 |
---|
『JOHN LENNON 2000』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2021 Disc 1』 |
---|
『JOHN LENNON 1989』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2021 Disc 4』 |
---|---|---|
0'00":イントロ |
0'05":深呼吸 |
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0'12":1st verse |
0'13"~:ボーカルが大きめ |
|
0'29":2nd verse |
||
0'46":3rd verse |
||
1'19"~2'04":"(I)solation ~ insane"がWトラック |
1'03":4th verse |
|
1'59"~2'05":ピアノとベースをカット |
1'28":middle |
1'59"~2'06":ピアノとベースをON、オルガンはOFF気味 |
2'34"~2'48":"I ~ isolation"がWトラック |
2'11":5th verse |
『JOHN LENNON 1989』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2021 Disc 3』 |
---|---|---|
0'00":イントロ |
-0'08"~0'00":(カット) 0'00"~:異なるオルガン、ピアノはOFF |
|
0'12"~:ベースにディレイ(原音より大きめ) |
0'12":1st verse ボーカルは過不足なし |
0'04"~:ベースが大きめ |
0'29":2nd verse |
||
0'46":3rd verse |
||
1'03":4th verse |
||
1'28":middle |
1'27"~1'46":歌い出しのブレス音("after ~ A (victim)") |
|
2'11":5th verse |
第1テイクは70/10/7の‘GOD’の合間(第12テイクの次)に録音されている。曲紹介 ピアノ・パートが、ビートルズの‘Something’テイク37(69年4月)のリフレインとして演奏されていたのは有名な事実。
"remember"を繰り返すエンディングはスタジオでのレコーディング中に作ったもので、ジョンによるとFrankie Laine風(‘Remember Me’[YouTube]という曲もあるが‘Rawhide’の方が近いかも)に歌っている。
そこからイギリスではお馴染みのGuy Fawkes' Day(火薬陰謀事件の日)に繋がり、典型的な一節 "Remember, remember, the fifth of November, (Gunpowder Treason and Plot)" が歌詞として引用されている。
最後の爆発音はガイ・フォークスが失敗した爆破のパロディになっている。
全13テイクが録音されて Take13 がBEST となるが、テンポが速かったらしく「49・1/4 c/s(Hz)で再生」するようにメモしている。
リリース版に使われた第3テイクはテンポが遅く、ピアノの音程から察するに「50・3/4 c/s(Hz)で再生」したものだろう。各バージョンを標準速度で再生
ガイ・フォークス・デイ(火薬陰謀事件の日)は毎年11月5日に行われるイギリスの記念日で、その夜(ガイ・フォークス・ナイト)は焚き火の夜、花火の夜としても知られている。由来は1605年11月5日の爆破未遂事件まで遡る。当時のイングランド王のジェームズ1世を暗殺してカトリックの国家元首に置き換えようと英国カトリック教徒が画策し、議事堂の地下で爆薬をしかけて待機していた。しかし火薬陰謀事件は未遂に終わり、ジェームズ1世が無事に生き延びたのを祝って人々はロンドンで焚き火をともしたのが起源となっている。
この時に逮捕されたメンバーの一人がガイ・フォークスである。
ちなみに Frankie Laine は1976年に‘Maxwell's Silver Hammer’[YouTube]をカバーしている。
‘Remember’ 聴き比べ表 |
Disc 1 |
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---|---|---|---|
0'00"~:ベースとスネアにディレイ 0'13"~:ボーカルにディレイ (以上はいずれもディレイ音が大きめ) |
0'00"~:ベースが大きめ、スネアにディレイ 0'13"~:メイン・ボーカルが逆 |
0'00"~:ベースとスネアにディレイ 0'13"~:ボーカルにディレイ | |
4'30":編集跡(爆発音の直前) |
4'30":編集跡(爆発音が0.1秒ほど早く始まる) |
4'30":編集跡(爆発音の直前) |
『JOHN LENNON 1989』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2000』 |
---|
『JOHN LENNON 1989』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2021 Disc 1』 |
---|
『JOHN LENNON 2000』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2021 Disc 1』 |
---|
『JOHN LENNON 1989』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2021 Disc 3』 |
---|---|---|
0'00"~4'29":ピアノ 0'00"~:ベースとボーカルにディレイ 4'29":爆発音 |
0'00"~:ドラムスに左右で異なるディレイ |
0'00"~0'13":ベースが大きめ 0'13"~:セカンド・ボーカル、JAW HARP 2'00":"Don't you"にコーラス 4'29"~7'52":ピアノ 8'35":演奏終了 |
曲紹介 当初のタイトルは‘LOVE IS REAL’であったが、70/10/19に斜線の訂正入りで‘LOVE’となっている。
全40テイクを録音しているが、第12~13テイクが重複しているため、実質的に第38テイクがラストとなる。リリース版に使われてたのはその手前の第37テイクである。
なお、レコーディングでは第37テイクを終えると直ぐに第38テイクが始まっており、そのイントロのピアノがエンディングのリフレイン扱いで使われている。
トラック8に録音した最初のボーカルがそのままメイン・ボーカルとなり、追加したトラック7のボーカルは「" LOVE IS FREE"だけ使う」という指示がテープボックスにメモされている。
‘Love’ 聴き比べ表 |
Disc 1 |
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---|---|---|---|
0'00"~0'32":ピアノが極めて小さめ |
0'00"~0'32":ピアノが小さめ |
0'00"~0'32":ピアノが大きめ | |
0'32":編集跡 0'36"~0'43":"Love is real, real is (love)"がシングルトラック 0'43"~:"(real is) love"以降がWトラック 0'45":編集跡(3拍目) 0'48":編集跡(3拍目) |
0'36"~:ボーカルはオリジナルに準拠(ブレス音はカット) |
0'36"~:ボーカルはシングルトラック | |
1'48"~1'55":"Love is you, you and me"だけWトラック | |||
2'44":編集跡 ピアノ・コードをカットして第38テイクに繋いでいる |
2'44":編集跡 (オリジナルに準拠) |
2'44":第37テイクのピアノ・コードと第38テイクがクロスフェード | |
『JOHN LENNON 1989』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2000』 |
---|
『JOHN LENNON 1989』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2021 Disc 1』 |
---|
『JOHN LENNON 2000』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2021 Disc 1』 |
---|
『JOHN LENNON 2021 Disc 1』 | 比較音源 前半を同期 |
『JOHN LENNON 2021 Disc 3』 |
---|
『JOHN LENNON 2021 Disc 1』 | 比較音源 後半を同期 |
『JOHN LENNON 2021 Disc 3』 |
---|
『JOHN LENNON 2021 Disc 1』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2021 Disc 4』 |
---|
‘Well Well Well’ 聴き比べ表 |
Disc 1 |
||
---|---|---|---|
0'03"~:ベースとドラムスに107msのディレイ 0'24"~:ボーカルに88msのディレイ(大きめ) |
0'00"~0'02":ギターの最初の6音は繰り返し(0'13")部分のコピペ(⇒比較音源) 0'03"~:ボーカル(小さめ)、ベースとドラムスに97msのディレイ |
0'00"~:ボーカル、ギター、ベースとドラムスに101msのディレイ | |
3'34":編集跡 |
|||
4'09":編集跡(4拍目表) |
4'10":編集跡(1拍目表)、直前の4拍目裏のハイハットが別テイク |
4'09":編集跡(4拍目裏)、4拍目のギターコードが別テイク |
『JOHN LENNON 1989』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2000』 |
---|
『JOHN LENNON 1989』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2021 Disc 1』 |
---|
『JOHN LENNON 2000』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2021 Disc 1』 |
---|
『JOHN LENNON 2021 Disc 4』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2021 Disc 3』 |
---|---|---|
~ 0'05":会話 | 0'03" ~:マラカス 0'24" ~:ボーカルにディレイ |
|
4'14" ~ 4'52":未使用ヴァース | 4'14":編集ポイント(始) 4'52":編集ポイント(終) |
4'09":(4拍目裏で編集してカット) |
5'35":ギターノイズ | ||
6'39" ~:会話 | 5'54":F.O. |
『JOHN LENNON 2021 Disc 4』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 1989』 |
---|---|---|
~ 0'05":会話 | 0'03"~:ベースとドラムスにディレイ 0'24"~:ボーカルにディレイ 3'34":編集跡 |
|
4'14" ~ 4'52":未使用ヴァース | 4'14":編集ポイント(始) 4'52":編集ポイント(終) |
4'09":(4拍目表で編集してカット) |
5'35":ギターノイズ | ||
6'39" ~:会話 | 5'54":F.O. |
『JOHN LENNON 2021 Disc 4』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2000』 |
---|---|---|
~ 0'05":会話 | 0'03"~:ベースとドラムスにディレイ 0'24"~:ボーカルにディレイ |
|
4'14" ~ 4'52":未使用ヴァース | 4'14":編集ポイント(始) 4'52":編集ポイント(終) |
4'10":(1拍目表で編集してカット) |
5'35":ギターノイズ | ||
6'39" ~:会話 | 5'54":F.O. |
『JOHN LENNON 2021 Disc 4』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2021 Disc 1』 |
---|---|---|
~ 0'05":会話 | 0'03"~:ベースとドラムスにディレイ 0'24"~:ボーカルとギターにディレイ |
|
4'14" ~ 4'52":未使用ヴァース | 4'14":編集ポイント(始) 4'52":編集ポイント(終) |
4'09":(4拍目裏で編集してカット) |
5'35":ギターノイズ | ||
6'39" ~:会話 | 5'54":F.O. |
2021版はオリジナル(1989版)とほぼ同じバランスになっているが、2000版は一部をタイミング補正しているのが特徴となっている。同箇所を他のバージョンで聴くと(1989版、2021版)かなり違和感のあるズレを感じることができる。曲紹介 ホワイトアルバムではお馴染みのインド滞在中にマスターしたアルペジオを使っているが、当時は5弦をベース音としていたのに対して、ここでは本来のルートがベース音になっている。
ジョンは3本目のギターを録音しているが、メインとなるのはアコースティック・ギターで、エレキギター(アンプを通したアコースティック・ギター)はその響きを補強するように追加されている。
さらに下表で「3番目のギター」と記しているのは「ベースライン中心に弾くギター」を意味する。この3番目のギターが2000版では小さめになっている。
‘Look At Me’ 聴き比べ表 |
Disc 1 |
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---|---|---|---|
0'01":"Yes, thank you"が小さい 0'02"~:ギターが大きめ |
0'01":"Yes, thank you"が大きい&直後のギターノイズをカット 0'30"~:3番目のギターをカット(あるいはオフ気味) 1'28"~1'31":アコースティック・ギターをタイミング補正 2'12":"who"のタイミングのギターノイズを軽減 |
0'01":"Yes, thank you"が大きい&直後のギターノイズは残している 0'02"~:3番目のギターが大きめ |
『JOHN LENNON 1989』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2000』 |
---|
『JOHN LENNON 1989』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2021 Disc 1』 |
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『JOHN LENNON 2000』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2021 Disc 1』 |
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『JOHN LENNON 1989』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2021 Disc 3』 |
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『JOHN LENNON 2000』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2021 Disc 3』 |
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『JOHN LENNON 2021 Disc 1』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2021 Disc 3』 |
---|
『JOHN LENNON 2021 Disc 1』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2021 Disc 4』 |
---|
ジョンは3種類のボーカル録音を行っているが、最初のガイド・ボーカルは後半部分を使用、オーバーダブのボーカルで前半を追加、2回目のオーバーダブで"I don't believe (in magic)"と"dream weaver"を差し替え用に歌い直している。この内、2021版リミックスでは"dream weaver"を差し替え損ねている(あるいは意図的)。曲紹介 レコーディング記録ではタイトルが"GOD (THE DREAM IS OVER)"となっており、2'36"を境に2曲を繋いだものと思われる。
10/7にスタートしたレコーディングではジョンはアコースティック・ギターを弾いていた。この状態で第11テイクまで進むが、ピアノの方が良いと判断して第20テイクまで録音している。
※サウンド面だけでなく、歌詞に"I don't believe in giutar."とあるのも影響しているように思える。
そこでセカンド・ピアニストの必要を感じてビリー・プレストンにも参加を要請することになる。
10/9、ビリー・プレストンも加わってレコーディングを再開するが、実際に到着する前にクラウス・フォアマンが代役となって3テイク(第21テイクから第23テイク)を試している。
ビリーも加わった正式レコーディングで第42テイクがベストとなっている。
カセット・デモではKey C (Capo4)の演奏となっており、サビ("I don't believe in ~")は Am - Am/F - Am/G - Am と進行しているが、第1テイクではカポ無しのKey Cでサビ部分もベースラインはクラウス・フォアマンに任せて Am - F - 開放弦 - Am とジョンらしい弾き方になっている。
ちなみに最終的なピアノの演奏ではキーを上げて Em - C - D - Em になっている。
2021版は最初の"(God) is a concept"を第2ヴァースのものに差し替えている。
⇒1回目(左)と2回目(右)を重ねた音源
‘God’ 聴き比べ表 |
Disc 1 |
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---|---|---|---|
GOD |
0'00"~:ベースが大きめ 0'15"~2'33":ボーカルにディレイ 2'29":編集跡(1拍目) |
0'00"~:ドラムスが大きめ 0'15"~2'33":ボーカルにディレイ 2'31"~2'33":"beatles"を強調 |
0'00"~:ベースが控えめ 0'15"~~2'33":ボーカルにディレイ 0'16":"is a concept"を差し替え |
THE DREAM IS OVER |
2'53"~:"dream is over"からディレイ 2'53":"dream is over"を強調 3'21":"dream weaver"を差し替え |
2'53"~:"dream is over"からディレイ 3'21":"dream weaver"を差し替え |
2'53"~:"dream is over"からディレイ 3'21":"dream weaver"がガイド・ボーカル |
『JOHN LENNON 1989』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2000』 |
---|
『JOHN LENNON 1989』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2021 Disc 1』 |
---|
『JOHN LENNON 2000』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2021 Disc 1』 |
---|
『JOHN LENNON 2021 Disc 1』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2021 Disc 3』 |
---|---|---|
0'00"~:ベース、ジョンのピアノ 0'14"~:ボーカルにディレイ |
0'00"~:ドラムスとビリー・プレストンのピアノが共通 |
0'14"~:ボーカルにリバーブ 0'14"~2'36":ガイド・ボーカル |
2'36"~:リリース版のボーカル |
2'53"~:"dream is over"以降が共通 3'21":"dream weaver"も同じ |
2'36"~2'53":ガイド・ボーカル 2'53"~:リリース版のボーカル |
『JOHN LENNON 2021 Disc 4』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2021 Disc 1』 |
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0'00"~0'08":会話 0'22"~:ボーカルのブレス音 0'24":"(God) is a concept"が別テイク 1'11":"I don't believe (in magic)"が別テイク |
0'08"~:演奏は同じ 0'24":ボーカルが不一致 1'11":ボーカルが不一致 |
0'14"~:ボーカルにディレイ 0'15":"God is a concept" 1'03":"I don't believe in magic" |
4'19"~:会話 |
2'36"~:演奏とボーカルは同じ |
『JOHN LENNON 1989』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2000』 |
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『JOHN LENNON 1989』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2021 Disc 1』 |
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『JOHN LENNON 2000』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2021 Disc 1』 |
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『JOHN LENNON 2021 Disc 2』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2021 Disc 6』 |
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『JOHN LENNON 2021 Disc 1』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2021 Disc 3』 |
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『JOHN LENNON 2021 Disc 5』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2021 Disc 3』 |
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『JOHN LENNON 2021 Disc 5』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2021 Disc 4』 |
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リリース版とは別テイクの印象を与えているが、実際にはイントロの2音を直後のものと差し替えただけである。
⇒1回目(左)と2回目(右)を重ねた音源(Disc4を使用)
Plastic Ono Band 誕生 67年(ジョンと一緒になる前)にヨーコはベルリンでのショーに招待されている。そこでは人間がバンドメンバーではなく、楽器を演奏する機械やロボットの入ったプラスティック箱が役割を担うというコンセプトを具現化していた。
翌68年、この話を聞いたジョンがそれを再現してみせながら、2人のバンド名を「Plastic Ono Band」と呼ぼうと命名している。つまり、この構想はホワイト・アルバム頃には出来上がっていたようだ。
そして具体化したのは翌69年、モントリオールで録音した‘Give Peace A Chance’に白羽の矢が立つ。この録音にはジョン&ヨーコ以外も多数が参加しており、正に「Plastic Ono Band」構想に合致していた。
『JOHN LENNON 2021 Disc 1』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2021 Disc 3』 |
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0'00"~:追加録音 |
0'00"~:ホテルでの録音 |
『JOHN LENNON 2021 Disc 4』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2021 Disc 1』 |
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0'00"~1'23":"one two ~" | 0'00":"two ~" 0'02"~:パーカッションにディレイ |
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1'23":"All we ~"前が2拍多い | 1'22":2拍をカット | |
1'24"~2'04":"All" ~ "is" | 1'22":"All" ~ "is" | |
2'04"~2'49":"give" ~ "is" | 2'02":45秒をカット | |
2'49"~4'49":"give" ~ "(All)" | 2'02":"give" ~ "(All)"
3'48":"come together and all together" |
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4'49"~5'01":"All" ~ "(All)" | 4'02":12秒をカット | |
5'01"~5'24":"All" ~ "(All)" | 4'02":"All" ~ "(All)"
4'05":"We can get it tomorrow, today" |
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5'24":"All we are say(ing)" | 4'25":"All we are say(ing)" | |
5'26"~5'58":"(say)ing" ~ "(All)" | 4'28":35秒をカット | |
5'58":"All we are say(ing)" | ||
6'01":"(say)ing ~" 6'31":F.O. |
4'28":"(say)ing ~" 4'49":F.O. |
『JOHN LENNON 2021 Disc 4』 | 比較音源 | 『LENNON 2010 SINGLES』 |
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0'00"~1'23":"one two ~" | 0'00":"two ~" 0'02"~:パーカッションにディレイ |
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1'23":"All we ~"前が2拍多い | 1'22":2拍をカット | |
1'24"~2'04":"All" ~ "is" | 1'22":"All" ~ "is" | |
2'04"~2'49":"give" ~ "is" | 2'02":45秒をカット | |
2'49"~4'49":"give" ~ "(All)" | 2'02":"give" ~ "(All)"
3'48":"come together and all together" |
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4'49"~5'01":"All" ~ "(All)" | 4'02":12秒をカット | |
5'01"~5'24":"All" ~ "(All)" | 4'02":"All" ~ "(All)"
4'05":"We can get it tomorrow, today" |
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5'24":"All we are say(ing)" | 4'25":35秒をカット | |
5'26"~5'58":"say(ing)" ~ "(All)" | ||
5'58":"All we are say(ing)" | 4'25":"All we are say(ing)" | |
6'01":"(say)ing ~" 6'31":F.O. |
4'28":"(say)ing ~" 4'49":F.O. |
"1 - 2 - 3 - 4"の編集はカウントをWトラックとして差し替えたものと思われる。なお、4'25"の"All we are say(ing)"が別テイクになっているが、これは5'58"部分を編集位置にしているためである。
本来のカウントとは別に、ジョンはオーバーダブの時にもカウントしている。この目的はレコーディング初心者のバンド・メンバーを指揮するためと思われ、ヴァース部分でも歌詞を朗読して流れを失わないようにしているのをアウトテイクで確認できる。
『LENNON 2010 SINGLES』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2021 Disc 1』 |
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『LENNON 2010 SINGLES』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2021 Disc 1』 |
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『JOHN LENNON 2021 Disc 2』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2021 Disc 4』 |
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(69/9/29) |
ベース フィードバック・ギター 後半のボーカル(3'27"~) |
(69/10/5) |
『JOHN LENNON 2021 Disc 1』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2021 Disc 3』 |
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~3'50":スネア(2拍目) 3'50"~:スネア(4拍目) 随所:未使用ギター |
『JOHN LENNON 2021 Disc 1』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2021 Disc 4』 |
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ボーカルのディレイ(ヴァース部分) |
ドラムスが控えめ 未使用ギター |
『LENNON 2010 SINGLES』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2021 Disc 1』 |
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0'00"~:ボーカルのディレイにディストーション 0'00"~:高音側のピアノが大きめ |
~2'30":低音側のピアノが大きめ |
『JOHN LENNON 2021 Disc 1』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2021 Disc 3』 |
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『JOHN LENNON 2021 Disc 1』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2021 Disc 4』 |
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3'19":F.O. |
0'05":"instant"が大きめ 3'40":カットアウト |
『LENNON 2010 SINGLES』 | 比較音源 | 『JOHN LENNON 2021 Disc 4』 |
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3'19":F.O. |
0'05":"instant"が大きめ3'40":カットアウト |